買取フランチャイズとは？開業するために知っておきたいポイント

買取フランチャイズの開業を考えている方の中には、

「フランチャイズ経営はどんなメリットがあるのか？」

「開業するにはどうすればよいの？」と気になっている方も多いですよね。

そこで本記事では、買取フランチャイズのメリットや魅力、開業に必要な初期費用を解説いたします。

開業資金が足りない場合の対応方法や補助金・助成金についてもご紹介するため、買取フランチャイズの開業を考えている方はぜひ参考にしてください。

買取フランチャイズのメリットと魅力

買取店をフランチャイズで経営するメリットとしては次の3つが挙げられます。

• 既存ブランドの活用と信頼性
• ノウハウやサポートの提供
• 開業リスクの軽減と成長の可能性

年々市場規模を拡大している買取店ですが、経営が軌道に乗らなければ赤字になってしまうこともあります。

しかし、フランチャイズに加盟すれば本部からさまざまなサポートを受けられ、開業のリスクを軽減することもできます。

その理由について詳しくみていきましょう。

既存ブランドの活用と信頼性

フランチャイズに加盟すると店舗名やブランドイメージをそのまま利用することができます。

既存ブランドを活用すれば開業後すぐにでも一定の集客効果が期待できるので、多くの広告を配信する必要もありません。

また、知名度が高いほどお客さんからの信頼性も高くなり、利益率向上へも繋がります。

ノウハウやサポートの提供

買取店を経営するには、業界の最新情報を仕入れたり査定方法を覚えたりとさまざまなノウハウが必要になります。

これらを独自で収集するのは時間と手間がかかり、正しい情報を得ることに苦労することも。

しかし、フランチャイズに加盟すればこれまでに本部が培った経営ノウハウや教育サポートを提供してもらえます。

経営後も困ったことはすぐに相談できるため、独立開業よりも頼れるところがあり安心して運営することが可能です。

開業リスクの軽減と成長の可能性

開業する際は立地の選び方に気をつけなければ、集客が上手くいかず1年以内に閉店してしまうことも少なくありません。

しかし、フランチャイズ本部によっては物件選びや内外装のアドバイスをしてもらえることも多いです。

開業前のフランチャイズ本部からのアドバイスはリスクの軽減に繋がるとともに、開業後の成長の可能性へも繋がるため、魅力的な部分といえます。

開業に必要な初期費用

買取店を開業する際は、まず資金計画を立てることが非常に重要です。

ここでは起業前の資金計画の重要性と開業に必要な初期費用の種類、見積もり方法についてみていきましょう。

起業前の資金計画の重要性

開業を考えている場合、資金を準備するだけではなく、起業前に資金計画を立てておくことが非常に重要です。

開業前は多くの資金があっても、「予想以上に開業資金が必要」「想像以上に毎月の運営費がかかる」という場合もあり、資金がゼロになってしまう可能性も。

そのため、初期費用にはいくらかかるのか・毎月の運営費はどの程度必要かなどの計画資金を立ててから起業するようにしましょう。

開業に必要な主な初期費用の種類

買取フランチャイズを開業する際に必要となる主な初期費用は、次のような種類が挙げられます。

• フランチャイズ加盟金
• 開業準備金
• 開業支援金
• 物件取得費
• 内外装費
• その他設備費

フランチャイズへ加盟する際に必要となるのが加盟金で、費用を支払う対価として本部からノウハウやサポートを提供してもらえます。

その他物件取得費や内外装費を支払うことで、立地のよい物件・買取店として運営しやすい内外装費を準備してもらえます。

買取フランチャイズの初期費用の総額は1,000万〜2,000万円ほどかかる場合が多いですが、内訳は企業によって異なるため契約前に確認しておきましょう。

見積もり方法は？ブランドによってどれくらい違うの？

初期費用は見積もりを取れるため、まずは気になる買取フランチャイズへ問い合わせたり資料請求を行ったりしてみましょう。

問い合わせ後は事前説明会や契約内容の擦り合わせが行われるため、契約前に見積もりの詳細を確認することが大切です。

ブランドによっては初期費用で1,000万円ほど差が出る場合も。

しかし、内訳も異なるため、どのような範囲まで対応してくれるのかを事前に確認しておきましょう。

開業資金が足りない場合は？どこかから借りられる？

買取店を開業したいと思っても、資金不足で始められないという方もいるのではないでしょうか？

開業資金が足りない場合の対処方法は次の3つです。

• 日本政策金融公庫に借りる
• 銀行・信用金庫などの金融機関に借りる
• クラウドファンディングの活用や知り合いに借りる

それぞれ詳しくみていきましょう。

日本政策金融公庫

開業を行う際に資金が足りない場合は、日本政策金融公庫の新規開業資金で借り入れを行うことができます。

限度額は7,200万円と決まっていますが、買取フランチャイズの初期費用であれば賄える金額のため、開業資金が足りない場合に利用するのがおすすめです。

その他には新たに事業を始める方向けに無担保・無保証人で借り入れられる新創業融資制度もあります。こちらは上限が3,000万円。

女性や35歳未満・55歳以上の方は、女性・若者/シニア起業家支援資金を利用する方法もあります。

どの借り入れ方法も条件があるため、詳しくは日本政策金融公庫の公式サイトで確認してみましょう。

引用：日本政策金融公庫

銀行・信用金庫などの金融機関

新規事業を始める場合、銀行や信用金庫で借り入れを行うことは難しいとされています。

その理由は、事業の実績がなく返済できる保証がないためです。

しかし、保証できる業種である・事業計画が立てられているなど、銀行や信用金庫に安心と信頼を与えられるデータを揃えておくと借り入れできる場合もあります。

とくに地方銀行や信用金庫は地域企業のために融資を行ってくれる場合も多いです。

そのため、開業資金に困った場合は審査に通るようなデータを揃えて銀行や信用金庫へ相談してみましょう。

その他の方法

他には、クラウドファンディングで開業資金を準備する方法もあります。

クラウドファンディングでは、多くの人が応援したくなるようなアピールをすることが大切です。

しかし、クラウドファンディングでの資金集めは時間がかかったり目標金額に到達しなかったりすることも。

そのため、家族や友人に開業資金を借りられる場合は、知り合いに依頼することを検討してみましょう。

開業時に使える補助金・助成金はある？

開業する際は補助金や助成金を上手く利用することで、費用を抑えられます。

活用できる補助金・助成金を知っておいて損はないため、ここで詳しくチェックしておきましょう。

補助金・助成金とは？

補助金とは期間や予算などさまざまな条件を満たさなければ申請できず、給付までに時間を要することも。

枠が少なく早めに定員に達してしまうこともあるため、利用する場合は早めのリサーチと行動が不可欠です。

一方助成金は要件が合えば受給できることが多く、申請期間が長く設定されていることも少なくありません。

2つとも基本的に返済不要のため、利用できる補助金・助成金がある場合は積極的に申請・利用しましょう。

補助金・助成金の種類

開業を行う際に利用できる補助金・助成金は次のようなものが挙げられます。

• ものづくり補助金
• IT導入補助金
• 小規模事業者持続化補助金
• 事業再構築補助金
• キャリアアップ助成金
• 人材開発支援助成金
• 人材確保等支援助成金
• 両立支援等助成金

起業だけでなく、スタッフを雇う場合に適応される助成金もあるため、利用できる補助金・助成金があるかをチェックしてみましょう。

また、自治体によっては開業支援としてこれらとは別に補助金を利用できる場合もあるため、お住まいの自治体へ確認してみるのもおすすめです。

開業届って必要なの？

フランチャイズで開業する際は、開業届が必要なのか気になる人も少なくありません。

開業届を出すメリットや出さないとどうなるかを深掘りしていきましょう。

開業届とは？

開業したことを税務署へ知らせる書類で、正式には「個人事業の開業・廃業等届出書」といいます。

1年間の所得をもとに翌年の確定申告を行い、納税するために届け出を行います。

開業届を出した場合のメリット

開業届を提出すると、確定申告が行えます。

中でも青色申告は最大で65万円の控除が受けられるため、買取店の経営で多くの利益を上げ納税額が多い場合、利用したい控除です。

他にも屋号名義で銀行口座を開設し、会社宛に振込を行ってもらえることもできます。

個人事業主の証明にもなるため、融資の際に銀行や信用金庫へ提出する書類として必要になることもあります。

開業届を出さないとどうなる？

開業届を出さないと違反になるということはありません。

しかし、経費で落とせない・税金控除を受けられない・赤字を繰り越せないなどのデメリットが多いため、開業の際は開業届を提出するのがおすすめです。

フランチャイズでは加盟店に対して税金に関するサポートを行ってくれる場合もあるため、不明点があれば本部へ相談してみましょう。

買取フランチャイズの開業に関するよくある質問

買取フランチャイズを開業する際によくある質問についてまとめました。

事前に知っておくと役立つ可能性が高いため、あらかじめチェックしておきましょう。

買取フランチャイズに向いてる人はどんな人？

• 本部と円滑なやり取りが行える
• ルールを守りながら経営戦略の試行錯誤ができる
• 相手へ自分の意思を伝えられる

フランチャイズ経営は本部とのやり取りが必要不可欠です。

ノウハウの提供やアドバイスを行ってくれるため、しっかりと本部からの情報に耳を傾けて経営を行う必要があります。

ルールを守ることが前提ですが、中でも試行錯誤しながら自分のお店としてよりよい経営をしていかなければなりません。

「もっとこうした方がよいのでは？」「こんな方法はどうですか？」など、ルールに従いつつも自分の意思を伝えることが大切です。

期間はどのくらいで開業できる？

買取店の場合、フランチャイズ加盟から開業までは平均5ヶ月ほどの期間がかかります。

契約後、物件の取得・内外装や設備の準備・ノウハウの提供・鑑定の研修などがあるため、さまざまな準備期間となります。

しかし、企業によっては最短2週間ほどで開業できる場合もあるため、加盟を検討しているフランチャイズ本部へ問い合わせてみましょう。

開業に関する質問はどこでできる？

「開業を考えている」と買取フランチャイズ本部へ問い合わせると、質問に答えてくれる場合が多いです。

質疑応答は面談や個別説明会で行われる場合もあるため、まずは公式サイトから問い合わせや資料請求を行ってみましょう。

初心者でも開業しやすい買取フランチャイズ事業者4選

買取フランチャイズの経営を考えている方におすすめの買取店を4つご紹介していきます。

研修やサポートが充実しているなど初心者でも開業しやすい、買取大吉・WAKABA・大黒屋・ K-ブランドオフを比較していきましょう。

買取大吉

引用:買取大吉ＨＰ

全国に700店舗以上を展開している買取大吉は、買取店の中でも圧倒的な知名度を誇ります。

そのため、フランチャイズ加盟後はブランド名を活用した集客が見込め、即効性のある収益が期待できます。

その他、買取大吉フランチャイズの契約の特徴は次のとおりです。

買取商品は本部または提携業者へ売却するだけのため、お客さんから買取を行えば利益が確定します。

実際の店舗でスーパーバイザーがサポートしてくれるため、開業前だけでなく開業後まで多くのサポートを受けられ、未経験でも安心して開業できます。

鑑定・査定はLINEで画像を送るだけ。鑑定する際に迷った場合はすぐに本部へ相談でき返答があるため、難しい作業はありません。

買取フランチャイズの開業を考えている方は、まず買取大吉の公式サイトのチェックや問い合わせを行ってみましょう。

いくらや

引用：いくらやHP

北海道から沖縄まで出店を行っているいくらやは、全国展開実績をもとに集客率のよい物件・立地の選定サポートを行ってくれます。

その他、いくらやのフランチャイズ契約の特徴は次のとおりです。

加盟金が0円のため、他の買取フランチャイズ店と比べると開業資金を大きく抑えられます。

また、Skypeで本部へ査定依頼ができるため、査定・鑑定の仕方がわからないという方でも安心して経営できます。

WAKABA

引用：わかばHP

最小1.5坪から始められる買取フランチャイズWAKABAは、オーナー1人で経営が可能なため、運営費を抑え高い利益率が期待できます。

その他、WAKABAのフランチャイズ契約の特徴は次のとおりです。

仲介手数料が不要でオーナー以外のスタッフも必要ないため、低コストで経営を始めたい人に向いています。

本部へ売上データを報告すれば、集計・改善の提案を行ってくれるため、オーナーによるデータ管理の必要がなく経営相談も気軽に行えます。

大黒屋

引用：大黒屋HP

大黒屋は40年以上の実績がある買取店で、200店舗以上の成功例から新たに開業する優良物件を提案してくれます。

そして他の買取フランチャイズにはない加盟金・物件取得費・内外装が0円というアピールポイントも。

その他、大黒屋のフランチャイズ契約の特徴は次のとおりです。

経営戦略アドバイスや業界最高峰の鑑定スキルを提供してもらえるため、業界初心者でも安心して始められます。

開業するためのポイントを押さえて買取フランチャイズに挑戦しよう！

買取店でフランチャイズ経営を考えている場合は、開業するための資金準備や補助金・助成金の利用を行い、加盟するフランチャイズを検討しましょう。

買取大吉など、サポートが充実している企業を選べば未経験でも始めやすいです。

開業するためのポイントを押さえて、フランチャイズ経営を成功させましょう！