「買取フランチャイズを始めたいが、いくら必要か分からない」
「手持ちが無いとフランチャイズを始めるのは無理?」
「資金不足で撤退は避けたい」
買取フランチャイズに興味があるものの、実際にかかる費用が想像できず不安な方は少なくないと思われます。
本記事では、「買取フランチャイズの開業にかかる費用」について紹介します。
買取フランチャイズの初期費用
初期費用は買取業に限らず、フランチャイズ経営をはじめる際に必要となるものです。
本部によって初期費用の詳細は異なるため、契約前に確認して事業者ごとに比較しておきましょう。
加盟金
加盟金はフランチャイズ契約をするにあたって、本部へ支払う費用です。
経営に必要なノウハウ、サポートを受けるための対価となります。
新規オーナーが参入しやすい環境づくりのために、加盟金を無料にしている本部も存在しています。
しかし、加盟金が安ければ良い訳ではありません。
加盟金が抑えられていると、ロイヤリティや別の費用が高く設定されている可能性があるため、注意しましょう。
保証金
本部に預け金として支払う費用です。
ロイヤリティなどがオーナー側の不手際で未払いになったり遅れたりした場合に、保証金から差し引きされます。
本部との取り決めが無い限り、契約終了時に戻ってくるお金です。
店舗関連費
経営活動の拠点である店舗に使用する費用です。
外装・内装費、設備費、什器、備品などが該当します。
店舗の広さによりかかる費用が異なるため、開業する前に店舗関連の費用については詳細まで確認しておきましょう。
研修費
本部の研修を受けるための費用です。
加盟金に含まれている場合もあります。
研修の内容は、基本的な情報を学ぶ座学と開業後の実践形式があり、数週間~数ヵ月内にわたって行われます。
本部によっては試験を設けており、合格しなければ開業できない場合もあります。
開業後に担当SV等のスタッフが、店舗で実践的な研修を行ってくれる本部がおすすめです。
業種によっては、営業に必要な資格や許可を取得する研修を設けていることもあります。
ちなみに、買取業の開業には『古物商の営業許可』が必要となります。
初期費用の調達方法
フランチャイズ経営の初期費用は、自己資金で賄えると以降の経営が楽になります。
しかし、全員が自己資金で賄えるわけではありません。
自己資金がない人には、別の方法として融資を受けたり借入を行ったりする方法もあります。
- 日本政策金融公庫
国が出資している金融機関です。
創業者の経歴審査があります。
- 銀行
審査の通過には返済能力など、実績が求められます。
初期費用の調達方法で悩んでいる人は、『融資サポート』を設けている本部へ相談してみましょう。
各オーナーに合った融資先の紹介をしてくれ、融資を受ける際に必要な書類を揃えるサポートも行ってくれます。
フランチャイズ経営が初めての人は、本部に相談しながら進めていきましょう。
買取フランチャイズ運営の維持費
フランチャイズ経営では、初期費用の他に毎月の維持費が発生します。
経営していくうえで、具体的にかかる維持費について紹介します。
ロイヤリティ
オーナーが本部へ毎月支払う費用です。
本部のブランド価値やノウハウ、サポートなどに対しての対価といえます。
一定の金額を支払い続ける固定型、売上により金額が異なる変動型の2種類に分かれています。
経営状況に関わらず発生するため、ロイヤリティの支払いを考慮して経営を行いましょう。
家賃
実店舗を持つ場合、毎月発生する費用です。
金額は、建物の大きさ、地域、立地などにより上下します。
例えば、都心で人が集まっていて大通りなどの人通りが多い場所などは、家賃相場が高くなる傾向です。
家賃補助を行ってくれたり、月々の売り上げから自動的に相殺してくれたりする本部もあります。
人件費
スタッフを雇う際に必要となる費用です。
通勤定期代、福利厚生費も含まれます。
働くスタッフが増えるほどオーナーの負担は減りますが、費用が増えるので損益に影響します。
採用人数や稼働日はオーナーに委ねられるため、熟考して募集をかけましょう。
買取業は規模に応じて、一人で経営可能なので必ずしも必要になる費用とは限りません。
水道光熱費
電気、水道を使用するための費用です。
店舗の広さに応じて、かかる費用は変わるので、運営しながらできる限り抑える工夫をしていきましょう。
仕入れ費用
販売目的で、仕入れを行った際にかかる費用です。
購入時に発生した送料も含まれます。
買取業では、お客様から商品を買い取ることが仕入れにあたります。
買取フランチャイズにおけるロイヤリティ
買取フランチャイズのロイヤリティは、本部によって算出方法が異なります。
固定型か変動型かによって、毎月の支払いが大きく変わります。
経営開始前に本部に詳細を確認し、収益シミュレーションを出してもらいましょう。
毎月固定型
毎月、固定額を払い続ける形式です。
支払う額が決まっているため、計画が立てやすく、売上が伸びるほどオーナーの収益が増えていきます。
固定型のデメリットとしては、売上がロイヤリティ額を下回っても支払い続けなければいけないことが挙げられます。
収益計画をしっかりと立てて、「本当に支払い続けられるのか」を確認しておきましょう。
売上ごとの変動型
月に発生した売上に応じて、本部が定めた割合の金額を払い続ける形式です。
本部がロイヤリティに対して上限を設けていない限り、売上によって支払い金額は増えていきます。
売上が伸びるとロイヤリティも増えるので、一見デメリットに見えてしまいます。
しかし、変動型は固定型と違い、ロイヤリティが売上を上回ることはありません。
売上が上がっていなくても、マイナスにならない点は特徴といえます。
買取フランチャイズでよくある質問
買取フランチャイズでよくある質問について紹介します。
開業にいくらぐらいの費用がかかりますか?
本部によりますが、買取フランチャイズでは385〜980万円が相場と考えられます。(※)
本部が支援してくれる範囲に応じて、費用が変わるケースもあります。
費用の増減部分は事前に確認しておきましょう。
初期費用は抑えられるに越したことはありません。
※ あくまでも相場なので事業者に応じて変動はあります
ロイヤリティの相場はありますか?
10~44万が相場と考えられますが、契約プランによって変動します。(※1)
例えば、大吉では月22万(税込)のロイヤリティが発生します。(※2)
独自のサポートに加え、約20%の利益率を出すためのノウハウなどが得られる面を考えると、決して高い金額ではありません。
ロイヤリティの対価は本部によるため、金額面だけを意識せず決めることをおすすめします。
※1 あくまでも相場なので事業者に応じて変動はあります
※2 2023年9月執筆時点
研修にも費用はかかりますか?
本部によっては、かからない場合と別途費用として設けている場合があります。
別途、研修費を支払う場合は、研修にかかる費用と内容を確認しておきましょう。
また、研修費用は研修回数や、内容によって異なる場合があります。
研修先までの交通費や、宿泊が伴えば宿泊費もオーナー側が負担する可能性があります。
研修についての詳細は事前に確認して、予想外の支出を防ぐことも重要です。
内容が金額に伴っているかも意識しておきましょう。
費用と内容が釣り合っている買取フランチャイズ事業者4選
フランチャイズ経営に要する費用は決して安くありません。
『支払う費用(初期費用・維持費)』と『内容の手厚さ』のバランスが取れているかは大きなポイントです。
以下では、費用と内容が釣り合っているおすすめの買取フランチャイズ業者を4選紹介します。
買取大吉
引用:買取大吉HP
2010年の開業以来、加盟店の継続率※97.3%を誇るフランチャイズ本部です。
※2022年10月~2023年9月のデータです。
手厚いサポートが強みで、年齢・性別問わず、多数のオーナーが活躍しています。
未経験でも知識を積める事前研修の他、運営がスタートした後も担当としてSVがついてサポートを行ってくれます。
加えて、開業直前の広告出稿(チラシ・WEB)による初期集客サポート、相談窓口の常時開設などの支援が充実しています。
オーナーのサポートを充実させることで、継続率の維持につながっているのです。
また、大吉は独自のオンライン買取査定システムを導入しています。
プロの査定部隊がオンラインで査定してくれるので、未経験でも適切な買取価格をお客様に提示できます。
さらに、本部に査定依頼した商品限定にはなりますが、売却額の保証も行ってくれるので安心です。
仕入れた商品を本部へ送ると最短即日で現金化してくれるので、安定したキャッシュフローが狙えます。
サポート内容とロイヤリティの金額が合ってるので、迷ったらまずは買取大吉で話を聞いてみましょう。
いくらや
引用:いくらやHP
本部とオーナーどちらも儲かる『WIN-WINのビジネス』を掲げているフランチャイズ本部です。
『加盟金0円キャンペーン』を行っており、初期費用を抑えてのスタートダッシュが可能です。
持続的に支払うロイヤリティも安めとなっています。
また、開業後もオーナーサポートを積極的に行っています。
円滑な査定が行えるオンラインサポート、独自のノウハウが詰まったチラシ製作、ローカル向けイベント発足支援などが整っています。
なるべく費用をおさえたいけれど、充実したサポートを得たいオーナーにおすすめです。
WAKABA
引用:WAKABA HP
リユース業界各社で活躍していた役職者たちが集まって、立ち上げられたフランチャイズ本部です。
ロイヤリティは他の3社に比べ、やや高めとなっています。
店舗運営や査定に関するノウハウは、座学と実践的研修、SVによるサポートでしっかりと覚えられます。
また、WAKABAは自由度も高く、卸先や内外装工事、その他のサービスに対しても業者指定はありません。
オーナーの希望があれば、柔軟に対応してくれる特徴があります。
また、店舗の売上実績を元に経営戦略を随時提示してくれます。
運営状況が良くない場合は改善案を出し、相談にのってくれるなどのサポートも充実。
査定サポートには、精度99%のAI(金額保証あり)も採用しており、短時間でお客様へ査定額を提示できます。
大黒屋
引用:大黒屋HP
『オーナーを絶対に成功させる』モットーに基づき、加盟店の継続率は直近で93.2%のフランチャイズ本部です。(※1)
加盟金や物件取得費、内外装費がかからないので、初期費用を抑えられます。
さらに、オーナーの予算・希望によって複数プランの中から適したプランを提示してくれます。(※2)
100時間を超える本部研修が強みで、開業5日間の現場研修が終わった後も定期的に研修が実施されています。
ベテランのバイヤーが対応するオンライン査定は、安心の買取価格保証付きです。
また、本部へ買取ってもらう場合は最短2営業日の現金化ができます。
開業1ヵ月目以降、ロイヤリティの額が変わるため、注意が必要です。(※3)
※1 2023年9月執筆時点
※2 出店エリアによっては扱えないプランもあります
※3 プランによってはロイヤリティが固定のものもあります
費用とサポートが釣り合っている事業者を探そう
フランチャイズ本部との相性はオーナーの希望や条件によって変わります。
まずは、気になる本部に問い合わせをしてみましょう。
費用も大切ですが、費用以上に本部のサポートが重要です。
初期費用が高くても、研修および支援が手厚ければ効率的な経営ができ、資金回収が早く行えます。
査定については、買取金額に対して保証を行ってもらえるのかが重要なポイントです。
買取フランチャイズ事業者の情報は、各公式サイトでは全て記載されていることが少ないです。
興味のある本部に問い合わせを行い、サポートが費用と釣り合っているか比較検討してみましょう。
- 未経験者でも十分な経営が行える研修が整っているか?
- 開業後はどのような支援を行ってくれるのか?
- 査定サポートはあるのか?保証は整っているのか?
- 相談しやすい環境を整えてくれているか?
- サポート内容と費用のバランスに問題はないか?