「未経験が買取業界に参入するならフランチャイズがいいと聞いたけど、フランチャイズって何?」
「買取フランチャイズに加盟するメリットとデメリットを知りたい!」
「おすすめのフランチャイズブランドは?」
買取業界は、未経験者が参入しやすいようにフランチャイズを展開しているブランドがあります。
今回は、買取フランチャイズに加盟するメリットやデメリット、加盟するブランドを選択する際のポイントを解説していきます。
買取業のフランチャイズとは
近年リユース業は成長著しく、財務省の広報誌「ファイナンス」によると、2025年には市場規模が約3兆5000億円に達する予想です。
成長背景には所持品を売ってお金にしたい人と、高価な品物を安く購入したい人との需要と供給がマッチングしているという理由があります。
加えて、フリマアプリの浸透によって、中古市場を利用することへの抵抗が小さくなってきたことも追い風といえます。
一方で買取業界に興味はあっても、業界未経験者では参入のハードルが高いのも事実です。
しかしフランチャイズなら、加盟者は本部へのロイヤリティと引き換えに、各種のノウハウやサポート、ブランドの使用権を得られます。
買取フランチャイズは、未経験者参入の入口を広げるビジネスモデルなのです。
買取フランチャイズのメリット
買取業は品物の査定をはじめ、専門性が要求される職業です。
業界未経験者が、フランチャイズに加盟することで得られるメリットは何でしょうか?
各メリットを詳細に解説していきます。
低コストで開業できる
他業種のフランチャイズに比べ、買取フランチャイズは低コストで開業できます。
来店者が品物の売却を目的としているため、店舗が必ずしも好立地でなくても良く、物件の賃貸料が節約できるからです。
また、買取業は小規模な経営でも問題なく行えるので、オーナー1人でも開業可能です。
1人経営ならスタッフの研修費などのイニシャルコストだけでなく、設備費や人件費といったランニングコストも抑えられます。
在庫リスクが少ない
買取フランチャイズの多くは、個人経営に比べ在庫を抱え込むリスクが少ないといえます。
商品を本部が直接買い取ってくれたり、本部が持つ販売ルートやオークションなどを斡旋してくれたりするからです。
中古市場はいくら良い商品を安く仕入れても、商品が売れなければ利益はゼロです。
買取専門の業態なら、在庫を管理する場所の確保が必要なく、広い店舗を契約する必要がありません。
また商品の管理や値付けに煩わされずに買取のみに集中すれば良く、業務の簡略化が可能です。
本部のブランド力が利用できる
買取フランチャイズに加盟すれば、ブランドの持つネームバリューを利用できます。
買取業は、ある程度の社会的信用がなければ成立しない業種です。
いくら品物の目利きが優れていても、知らない企業よりCMや広告で聞いたことのある企業の方が査定依頼がきやすいです。
フランチャイズなら、本来徐々に構築しなければならない信頼を最初から獲得できるメリットがあります。
また個人経営では難しい大規模な宣伝も、本部が担当してくれる場合が多く、集客の労力が削れるのも大きなメリットです。
デメリットとして企業内で不祥事があると、自分たちの店舗までイメージダウンしてしまうことが挙げられます。
本部のサポートが受けられる
十分な研修が開業前にあるとはいえ、いきなり自分の力量だけで経営していくのは不安です。
しかしフランチャイズなら、開業後も経験豊かな本部のサポートが受けられるので心強いです。
とくに品物の目利きや、値付けなど市場のトレンドを追うことは初心者のうちは難しく、本部のサポートは不可欠と考えます。
フランチャイズにはSVサポートのほかに、専門のホットラインを設けているところもあります。
サポート内容は査定業務だけにとどまらず、クレーム対応を代行してくれたり、相談先を紹介してくれたりと多岐にわたるのです。
買取フランチャイズのデメリット
フランチャイズに加盟することはメリットばかりではなく、デメリットもあります。
本部に対して義務を負い、経営に関して制約を受けます。
加盟の際は、メリットとデメリットの双方をよく検討しましょう。
本部の方針に沿う必要がある
程度の差はありますがフランチャイズに加盟すると、本部の方針に従って経営をしなければなりません。
本部は、全店舗共通の対応や値付けをすることで消費者側からの信頼を守り、信頼性を維持しています。
裏を返せば、フランチャイズ加盟店は経営の自由度が低いのです。
具体的には品物の値付けから、集客のための営業や宣伝方法すらもオーナーの一存では決められません。
自らのアイデアで経営したい人は、本部からの制約を窮屈に感じることもあります。
ロイヤリティの支払いがある
加盟店はブランドのサポートやネームバリューを頼りに商売をする以上、本部にロイヤリティを支払わなければいけません。
ロイヤリティの体系には主に、売上額に対してのパーセンテージで額が決まる「割合制」と、売上額に関係ない「定額制」があります。
割合制は売上が上がれば支払額は上昇しますが、利益が少ないときは負担が少ないです。
一方、定額制は売上が多いほど収益率は高くなりますが、売上が少ない場合は赤字のリスクがでてきます。
契約期間の縛りがある
フランチャイズ契約は基本的に契約期間が設定されており、期間内の解約は違約金が発生する可能性があります。
競合店の出店や企業側のイメージダウンなどによって、売り上げが減少しても安易に廃業できません。
また、契約内容によっては競合避止義務によって契約解除の後も数年間、同業種での営業ができない場合があります。
加盟店で研鑽を積み、将来的に独立しようと考えている人は、あらかじめ契約内容をよくチェックしておきましょう。
成功しやすい買取業フランチャイズ本部の特徴
フランチャイズに限らず、起業とは常にリスクが伴うものです。
加盟先を選ぶうえで重視しなければならないポイントは確かに存在します。
成功するために選ぶべき、フランチャイズ本部のポイントを解説します。
サポートが充実している
業界未経験者が成功するためには、本部による十分なサポートが不可欠です。
好立地な物件を探すことはもちろん、研修中に鑑定や接客のスキル、営業戦略を十分に学べるかを重視しましょう。
また開業後、実際に店舗を経営していく中で受けられるサポートが何かを確認してください。
とくに代理査定システムの有無や商品の販売方法、SVや本部側に相談可能な体制は十分に整っているかは要チェックです。
十分なサポート体制は、開業後のオーナーの負担を左右する重要事項なので忘れずに確認してください。
費用と内容が見合っている
初期費用やロイヤリティが少額で済むことは、業界参入のハードルを下げる意味では魅力的といえます。
しかし、経営にあたって売上と営業利益は異なることを忘れてはいけません。
コストが高くついても、大きな利益を上げられるなら経営としては成功です。
費用の安さを重視して、加盟店へのサポートや集客能力が乏しいブランドと契約するのは本末転倒です。
最近では、店舗の規模や研修人数を加盟金でランク分けして、複数の開業プランを用意している企業も存在します。
加盟先を選ぶにあたって、自分にとって必要なサポートが何かしっかり見極めておきましょう。
サポート内容と費用が見合っている買取大吉がおすすめ!
紹介したポイントから、とくにおすすめできるフランチャイズ事業者は「買取大吉」です。
大吉は買取専門フランチャイズで、商品の販路は本部が用意してくれるため、在庫を抱え込むリスクがありません。
在庫の置き場が必要ないので、最低2坪から開業できます。
また、オーナー1人の小規模開業を可能にしており、人件費はもちろん家賃や内装費も低額で抑えられるのです。
経営に関しても、開業して最初の1か月のサポートは手厚く、最低週3回SVが訪問して業務のサポートをしてくれます。
店舗開発のノウハウが豊富で、駅前などの繁華街以外の店舗でも利益が出せるような出店プランを用意できるのも強みです。
高い精度を誇るAI査定システムを採用し、査定に問題があった商品も本部買取の場合は全額保証が受けられます。
上記の点から、初心者オーナーも安心して買い取り業務を行える本部です。
買取のフランチャイズでよくある質問
買取フランチャイズに関してよく寄せられる質問と回答を紹介します。
業界参入を検討している場合は参考にしてください。
買取業でフランチャイズ参入する良いところは?
買取業の経営をするために必要な要素は多く、未経験での開業は厳しいといえます。
開業のために融資を受けること、品物の鑑定眼、業者としての信頼、販路開拓や集客方法などは個人で準備するのは困難な要素です。
フランチャイズなら上記の心配が少なく、未経験者でも本部の手厚いサポートのもと、安定した経営を目指せます。
買取業に参入するうえで注意しておくべきことは?
近年、買取業は成長傾向を示しており、開業資金の安さや加盟店へのサポートの充実から未経験者にも魅力的な業界です。
一方で業界の参入障壁が低いことは、同業者の進出によって経営が悪化するデメリットを含んでいます。
フランチャイズは契約期間の縛りが存在するため、上記の理由でも簡単に廃業できないことを理解しましょう。
開業や運営にかかる費用は?
本部によって内訳は異なりますが、開業や運営にかかる諸経費は以下のように大別されます。
初期費用
フランチャイズに加盟するための費用です。
2.保証金
加盟店が費用を支払えなかった際の補填にあてられる費用です。
3.店舗関連費
店舗関連費は主に、物件取得や内外装の工事、什器などの設備導入にかかる費用です。
4.研修費
オーナーや従業員の接客や査定技術の研修のための費用です。
5.資格取得
中古品の買取・販売を行う場合は「古物商許可」の資格が必須になります。
月額費用
オーナー以外の従業員を雇う場合に必要な費用です。
2.ロイヤリティ
企業の商標権や本部のサポートに対して、加盟店が支払う毎月の手数料です。
3.家賃
間借りしている営業店舗の費用です。
4.広告費
チラシなど広告を打つのに必要な費用です。
加盟店が打つ場合、本部に支払う必要があります。
5.水道光熱通信費
ライフラインのために必要な費用です。
6.雑費
上記以外の必要経費です。
初期費用は加盟ブランドや店舗の規模によって差異があります。
オーナー1人で運営し、物件の取得段階から加盟先に依頼するという仮定なら、開業資金は約500万円ほどになります。
買い取り資金も合わせた3か月分の運転資金を加味すると、約1,500~2,000万円前後が開業資金としては一般的といえます。
個人で用意するのは難しい額ですが、本部は融資を受けるためのノウハウを豊富に持っているため心配ありません。
運営費用も企業で異なるので一概にはいえませんが、多くのブランドでは加盟希望者に向けて収支モデルを公開しています。
初期費用を回収できる期間についてアピールしている企業もあるので、興味のある人は各本部のサイトにアクセスしてみてください。
おすすめの買取フランチャイズ事業者4選
フランチャイズのメリットやデメリットは理解できても、契約先を選択するとなると種類が多すぎて迷ってしまうかもしれません。
今回は代表的な買取フランチャイズ業者である、買取大吉・WAKABA・大黒屋・K-ブランドオフの4つの事業者を紹介します。
買取大吉
引用:買取大吉HP
買取大吉は2010年に創業した、業界での躍進が目覚ましい買取専門ブランドです。
オーナーへのサポート体制が手厚く、事業撤退が少ないため、店舗継続率は※97.3%と高い水準を維持しています。
※2022年10月~2023年9月のデータです。
特徴は以下の通りです。
- 買取専門ブランドであること
- 好物件取得のために徹底的なリサーチ
- 本部査定サポートがあること
- 広告の展開手段が豊富
- 開業後にもSVによる十分なサポートが期待できる
買取大吉は買取専門ブランドなので、在庫のリスクが少なく、小規模店舗で経営可能。
人件費や家賃を抑えられ、販売業務の負担を削減できます。
また全国展開で得た豊富なノウハウから、好立地をリサーチする能力にも長けており、出店箇所にも不安がありません。
取扱品目の多さから、最初のうちは業務が不安かもしれませんが心配ありません。
なぜなら開業前に運営に必要な技術の研修があり、開業後にも担当SVの指導や本部のオーナーサポート部の支援を受けられるからです。
また、買取大吉は買取業界では知名度の高いブランドなので、ネームバリューでも一定の集客効果が見込めます。
チラシ以外にも、ディスプレイやSNSを利用した豊富な宣伝手段を持ち、集客に関しては開業時点で大きなアドバンテージです。
ブランド力や豊富なサポートを頼りにするなら買取大吉をおすすめします。
WAKABA
引用:WAKABA HP
WAKABAは2016年に設立された比較的新しいブランドで、著しい成長ぶりを見せています。
特徴は以下の通りです。
- 買取専門ブランドであること
- 最小で1.5坪の狭いスペースから開業可能(接客スペースのみの開業の場合)
- AIを活用したブランド真贋サービスを採用
- 業者指定によるマージンや仲介手数料がなく、可能な限りコストを削減
WAKABAの経営戦略の特徴は、開業コストの徹底した低廉化です。
買取業専門で推奨面積は10~15坪ですが、接客スペースのみの開業なら最小1.5坪からと、空きスペースを利用した開業も可能です。
またWAKABAの採用するAI査定システムは、複数の有名ブランドに対応し、査定精度は99%と高水準です。
写真撮影だけで鑑定書付きの査定結果が得られ、全額返金保証が約束されているので、初心者オーナーも安心して業務に着手できます。
人件費や家賃など経費を抑えて小規模での経営を希望するなら、WAKABAを検討してみましょう。
大黒屋
引用:大黒屋HP
大黒屋は設立40年を超える買取業界を代表する老舗で、高い知名度を誇っています。
特徴は以下の通りです。
- 取り扱い品目が非常に多く、幅広いニーズに対応している
- 加盟金・物件取得費・内外装費の無料プランがある
- 研修が非常に丁寧
- 老舗ゆえの知名度の高さ
大黒屋は一般的に質屋のイメージがありますが、金券やブランド品、貴金属など多くの取扱品目を誇っています。
取扱品目の多さから幅広い客層を開拓しつつ、商品の販路は本部が用意してくれるため、販売業務の負担は最小限で済むのも魅力的。
また、大黒屋の研修期間は1か月半とじっくり学べるのも未経験者には嬉しい要素です。
関東全域と、近畿地方の一部では出店の際に、加盟金・物件取得費・内外装費が無料の「トリプルゼロプラン」があるのもポイント。
老舗の知名度と幅広いニーズを武器に経営するなら大黒屋がおすすめです。
K-ブランドオフ
引用:K-ブランドオフHP
K-ブランドオフは1993年に設立されたブランドで、海外にも販路を持ち、自社オークションの主催など幅広い活動をしています。
特徴は以下の通りです。
- 高い買取価格により、顧客満足度が高い
- オンラインを利用した豊富な販売ルートの構築
- 実店舗以外にも、出張買取の案件を紹介してくれる
- ロイヤリティが他のブランドに比べ安価
K-ブランドオフはオンラインと実店舗を融合させた経営を行っており、トレンドの変化にも敏感なブランドです。
基本戦略としては、買取額を高く提示することで顧客の満足度を向上させ、リピーターや口コミによる新規客の獲得を目指します。
高く買い取った商品もオンラインや実店舗、自社オークションと幅広い販路の用意から現金化へのリスクが小さいです。
月々の固定費がロイヤリティ55,000円(税込)とシステム利用料38,500円(税込)と少額なのも見逃せません。
買取業務以外にも中古品の売買全般に携わりたいなら、K-ブランドオフをおすすめします。
メリットとデメリットを把握して始めよう
買取フランチャイズに加盟することのメリットとデメリットを解説してきましたが、やはり一番大事なことは収支の黒字化です。
黒字の達成には、ブランド側が公表するモデルに基づき、収入と支出の見通しを立てることが重要です。
しかし収支モデルはあくまでモデルに過ぎず、内容に現実味があるかの吟味を忘れてはいけません。
とくに初期費用が高価というデメリットがあるものの、買取大吉のモデルは最短3か月、平均で6~10か月で投資回収が可能と実現性が高いです。
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